「第23回関東競艇専門紙記者クラブ杯。優勝戦第12Rを迎えています。対戦6選手。1号艇東京野澤大二。2号艇徳島濱村芳宏。3号艇兵庫明石正之。4号艇群馬藤生雄人。5号艇福岡中辻崇人。6号艇高知片岡雅裕。以上6選手。(動画
 ということでノッポ島崎慎一郎アナの実況でお送りします平和島関東競艇専門紙記者クラブ杯優勝戦。ちなみに6号艇101期4459片岡雅裕23歳は今回がデビュー初優出となる未来が楽しみの新鋭選手。

 ここでちょっと脱線。1号艇野澤大二といえば、ノッポアナが実況した2つの平和島ビッグレース。先ず、2001年8月の当地G1トーキョー・ベイ・カップでは123/465の進入から「好ダッシュはインの1号艇の一瀬、さぁ!1号艇の一瀬好ダッシュからイン逃げ体勢、全速ターンに来たのは4号艇!4号艇が全速ターン野澤大二!野澤がかわした!野澤がかわしました!4号艇の野澤大二が先頭(QT動画」と、08トップスタートの1号艇一瀬明に対して11スタートの4号艇野澤大二が強つけまいを浴びせて捲りきり先頭。「G1トーキョー・ベイ・カップ開設47周年記念。先頭は4号艇東京の野澤大二。このメンバーに置きましてただ1人G1を2度制しています、4号艇の野澤大二。ここはやはり経験を生かして先頭をキープ、4号艇の野澤大二が先頭。」と、野澤以外全員記念未勝利だったメンバーで格の違いを披露した一戦。
 次いで、野澤大二の名を一躍高めた2002年3月の当地SG総理大臣杯。伝説の36号機(ベイプラザ3Fにて静態保存)を駆り予選1位の3号艇(枠番は抽選)で優出した野澤は126/345の進入から「センター好ダッシュが効いたのは3号艇東京の野澤、さぁ一気に捲っていきます1マーク!(QT動画」とカド捲りを決め、「エースモーター36号機!3号艇東京の野澤大二がSG2回目の優勝戦進出で初のSG制覇に向けて先頭快調に飛ばします。地元の人気に応えました3号艇の野澤大二最終ターンマークです。」とノッポアナの実況と場内の大歓声に迎えられてSGVを成し遂げた一戦。
 
 かようにノッポアナ実況レースと実に縁が深い野澤大二にとって2007年8月江戸川大江戸賞以来のVを懸けて絶対に負けられない一戦でありましたが、
 「ターンマーク付近。枠なり。まず1コース1号艇、地元野澤大二。続いて2コースが2号艇の濱村。3コースに入って来る3号艇の明石正之。センター4号艇の藤生。後方に引いて行きます4号艇の藤生。そして5号艇の中辻。6号艇の片岡。枠なり3vs3。このメンバー平和島の優勝経験があるのは1号艇の野澤大二だけです。優勝戦第12R、進入隊形インコースからいちばんにばんさんばん、よんばんごばんろくばんです。123/456の隊形、2秒前、1秒、スタートしました。
 インから1号艇の野澤大二まずまずのスタート。さあそのままイン逃げ体勢!1号艇の野澤だ。1号艇の野澤のイン逃げか。内側突いてきたのは5号艇!5号艇の中辻が、さあ内側から追いついて来ました!1号艇5号艇!1号艇の野澤と5号艇の中辻の先頭争い、尚スタートは正常。2マーク5号艇の中辻、更に内側からは2号艇の濱村も上がって来たぁ!差しに回った1号艇の野澤ですが届かず先頭は5号艇です!5号艇の中辻が先頭に立ちました。1号艇の野澤大二は2番手。2号艇の濱村が3番手です優勝戦第12R。

 と、逃げ込み態勢の野澤に対して空気を引き裂く中辻の捲り差しが決まってしまい、
 「2周1マーク、先頭でターンするのは5号艇の中辻です。完全に競り勝ちました5号艇の中辻が先頭、リードは5艇身から6艇身。1号艇、地元の野澤大二は2番手です。3番手に2号艇の濱村。2周2マーク、後ろを振り返って回るのは5号艇、福岡の中辻崇人です。平和島、これがー、2度目の優勝戦進出。そして、平和島は初優勝ということになりそうです。
 5号艇の中辻が先頭で最終周回に入りました。続いて1号艇の野澤大二が2番手。内側から2号艇の濱村がぐーん!と差を詰めてきていますがぁ?3周1マーク2番手をキープする1号艇の野澤大二です。バックストレッチ中央。先頭は5号艇福岡の中辻崇人。1周1マークはうまく内側を突いて競り勝ちました5号艇の中辻。2番手1号艇野澤。3番手2号艇の濱村。最終ターンマーク先頭でターン。5号艇の中辻です。そして1号艇の野澤大二は2番手。おーっとぉ!2号艇バタバタしているぞぉ!2号艇の濱村大丈夫か?3番手で最後の直線。先頭5番ゴールイン。1番ゴールイン。2番3番ゴールイン。4番6番ゴールインです。

 と、3周2Mで3番手の濱村があわやというシーンがありましたが立て直して全艇完走。優勝した中辻崇人は平和島初・今年2回目・通算19回目のVとなります。

 始まりがあれば終わりがあるように、出会いがあればまた別れもあるのです。世間では卒業、定年、引退、人事異動、番組改編が相次ぎます2008年度最終日の明日は4場開催全てが優勝戦ですね。そして、ノッポさん長い間お疲れ様でした。新天地での活躍をお祈りします。

グランプリファイナル戦津商工会議所杯争奪津市長賞優勝戦

 2008年度のTSUグランプリファイナル戦は今年も津商工会議所杯と津市長賞と名産松阪肉 朝日屋の副賞が懸かった一戦。
 ファイナルのファイナルは4号艇原由樹夫が動いて142/356の進入になり、1号艇白井友晴と2号艇岡祐臣(三重93期4261)が共に19スタートだったのに対して原由が25とやや遅れ、そこを突いてズバッと岡祐臣の捲り差しキター!
 かつて1コースの動きがわからんから3コース苦手という発言を残した岡祐臣が苦手の3コースを克服して前走地若松G3新鋭リーグ第2戦植木通彦フェニックスカップから2節連続となる9度目の優出にして遂に初優勝。しかも大河ドラマTSUグランプリ3rdシーズン締めくくりの栄えあるグランプリファイナル戦です!
 後続は3号艇中村真が差しを狙うも原由の艇に乗り上げてしまいエンスト失格。2番手は白井埼京と捲り差す5号艇新田智彰と差す6号艇勝野竜司の3艇でBS接戦になり、2周1Mに事故艇がいる為最後の勝負所になった1周2Mを外全速の白井埼京が2着、差した新田が3着。ということでにったゆうしんの間に白井埼京が入る3連単になりました。

 さて、津西高校野球部キャプテンから競艇選手に転身した三重のVIP岡祐臣25歳は在校勝率1位6.85の優秀な成績でやまと競艇学校を卒業し、2003年11月11日の当地ブルーシーカップ初日1R(3着)でデビュー。2004年1月11日の桐生内外タイムス杯小正月レース4日目5Rで初勝利を挙げ、2007年10月時点ではA2勝負駆けというところまで成長するも、期末斡旋だった2007年10月24日の当地G3新鋭リーグ第18戦プリンスカップ2日目3Rで無念のフライング。これでF2になった岡祐臣は以降も2勝を挙げてA2勝負に望みを繋げましたが、最終日2Rで節間2本目のフライング。これで魔さかのF3になってしまった岡祐臣は約半年の休みになってしまいB2へ。しかし復帰後の2008年5月〜10月にブーンと成績を上げて勝率5.72を稼いだ岡祐臣は今期(2009年前期)自身初のA2になり、本日遂に初V達成。優勝戦実況を担当した佐竹アナのブログに水神祭の写真が掲載されてます。